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4月に読んだ本

   4月に読んだ本の備忘録です。

 

 

1.藤崎彩織『読書間奏文』

読書間奏文

読書間奏文

 

 感想はこちら。 

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2.こだま『夫のちんぽが入らない』

夫のちんぽが入らない (講談社文庫)

夫のちんぽが入らない (講談社文庫)

 

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3.畑野智美『水槽の中』

水槽の中

水槽の中

 

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4.住野よる『麦本三歩の好きなもの』

麦本三歩の好きなもの

麦本三歩の好きなもの

 

 感想はこちら。 

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5.原田ひ香『ランチ酒』

ランチ酒

ランチ酒

 

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6. 松井玲奈『カモフラージュ』

カモフラージュ

カモフラージュ

 

感想はこちら。

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 平成最後の1冊にふさわしかったので、大満足です。

 

 

以上、4月は計6冊。

4月は「読書合宿」も試みたし、読書の新しい喜びを得ました。

来月も読むぞ。

 

 

関連記事

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松井玲奈という『カモフラージュ』

松井玲奈と聞いて思い浮かべるのは、アイドル、女優、電車が好き。

そこに新たに加わったのが、「作家」だ。

 

芸能人が書いた小説と侮るなかれ。

松井玲奈『カモフラージュ』は平成最後の1冊にふさわしい、珠玉の短編集だ。

 

以下ネタバレあり。 

 

カモフラージュ

カモフラージュ

 

 

1冊に6編収録されていて、そのどれもに「食べ物」が出てくる。

 

「ハンドメイド」では手作りのお弁当。

「ジャム」ではいちごジャム。

「いとうちゃん」では明太子スパゲティ。

「完熟」では桃。

「リアルタイム・インテンション」では鍋。

「拭っても、拭っても」では餃子。

 

どの食べ物も物語に大きく関わってくる。

 

そしてこの短編集のすごいところは、どれもが一筋縄ではいかないところだ。

 

「ハンドメイド」は、恋人がいる男性とダラダラと関係を続けてしまう女性を。

「ジャム」は、大人が幾人にも見えてしまう「ぼく」を。

「いとうちゃん」は、『不思議の国のアリス』に憧れてメイド喫茶で働く女性を。

「完熟」は、少年の頃の強烈な印象を受けて狂ったフェティシズムを持った男とその妻を。

「リアルタイム・インテンション」は、「本音ダシ鍋」を食し、それぞれの本音が飛び出してしまう動画配信チャンネルの男性3人組を。

「拭っても、拭っても」は、潔癖症の元彼に影響されて潔癖症になってしまった女性を。

 

そのどれもを見事に描ききっている。 

どれも先の展開が読めず、ページをめくる手が止まらなくなる。

 

それぞれが恋愛、ホラーなど描くジャンルもバラバラ。

一人称だったり、三人称だったり、書き方もバラバラ。

 

本当にこれが作家としてのデビューなら、松井玲奈という人の頭の中はどうなっているのだろうか。

 

先に挙げた、アイドル、女優、電車が好きというのはこの「作家」という姿を隠すための『カモフラージュ』なのではと疑ってしまうほどに、この本は完成されていた。

 

私はすっかり彼女の書く文章に魅了されてしまった。

中でも、「いとうちゃん」は自分の理想と現実の間に揺れ動く女性の姿を書いた傑作だと思う。

等身大の女性の、ありのままの自分を受け入れられない自分の虚しさ、寂しさ、苦しさ。

読みながら思うのだ。これは私の姿でもあるかもしれないと。

 

読書をする上で、その物語に共感できるかどうか、というのは大きな割合を占めていると思う。

私は、「いとうちゃん」に共感した。

 

私がハマった「いとうちゃん」にハマらなくても、他の物語にはハマるかもしれない。

それくらい、バラエティに富んだ短編集だ。

 

あなたも松井玲奈という『カモフラージュ』に魅了されてみてはいかがだろうか。

 

 

楽天はこちら。

 

 

人気記事集めてみました

ブログを始めて早くも4ヶ月くらいになります。

毎日更新しているので、記事総数は100以上。

今日はその中から、よく読まれた記事を3つ紹介します。

 

・「一生浪費」のために「お金」について学ぼう

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 これは劇団雌猫×篠田尚子『一生浪費するためのお金の話』を読んだ感想と、本を紹介するために書いた記事です。

この本を読んで、お金について改めて考え、NISAやiDeCoについて調べました。

まず自分に何が必要なのかを考え、「給料3ヶ月分」の貯金をすべくがんばってます。

この本のいいところは、「浪費」を否定しないところ。

「浪費」しながら貯金や資産運用ができるなんて夢見たいな話。

それを見事に叶えてくれるのが、この本です。

一生楽しく浪費するためのお金の話

一生楽しく浪費するためのお金の話

 

 お金について知りたい方はぜひ読んでみてください。

 

 

・「メイク始めてみよう」

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 六多いくみ『メイクはただの魔法じゃないの』を読んだ感想と、マンガを紹介する記事です。

このマンガ、本当にメイク初心者さんにピッタリなんです。

ベースメイクの選び方、眉の描き方など、今更聞けないメイクのいろはをマンガで教ええてくれるので、わかりやすくおもしろく読めます。

もちろん、メイク大好きな人も満足がいく内容だと思うので、改めておすすめです。

メイクはただの魔法じゃないの ビギナーズ (KC Kiss)

メイクはただの魔法じゃないの ビギナーズ (KC Kiss)

 

  

 

・「つながりたくて」

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 こだま『夫のちんぽが入らない』を読んだ感想です。

タイトルも内容も衝撃的。

なのにところどころクスッと笑えてしまう不思議。

こだまさんは色々な経験をしていて、文章がめちゃくちゃ上手い人なので、おもしろくて読みやすいです。

早く他の著作も読んでみたいです。

夫のちんぽが入らない (講談社文庫)

夫のちんぽが入らない (講談社文庫)

 

 

 

 以上、よく読まれた記事を3つ改めて紹介しました。

読んでくださっている方にはいつも感謝しております。

これからもブログを書き続けていこうと思っているので、よろしくお願いします。

 

 

 

最強のパワームービー『ゴーストバスターズ』

週末はおうちでのんびり映画鑑賞。

疲れもふっ飛ぶパワームービーで、元気をチャージしよう。

 

ゴーストバスターズ

 

1984年公開の『ゴーストバスターズ』のリブート版。

あちらが男性版だとすれば、こちらは女性版。

科学を愛する女性たちが街で起こった奇怪な現象を解明すべく立ち上がる。

 

コロンビア大学で教鞭をとるエリンは、終身雇用の審査に通るため、かつて共同執筆をしていたアビーと再会する。

アビーはエンジニアのジリアンと、不思議な現象を科学で解明する研究をしていた。

3人はエリンに幽霊屋敷の幽霊騒ぎを解決してほしいと依頼してきた男の元を訪ね、幽霊に遭遇。

その動画は拡散され、3人は職を失う。

 

3人は地下鉄職員のパティも加え、「超常現象究明研究所」を設立。

街で次々に起こる怪奇現象の究明に挑む。

 

 

とにかくゴーストが出まくる。

でもホラーが苦手な人でも大丈夫。

全編コメディ要素満載なので、ゴーストさえも笑えちゃう。

 

4人のパワフルな女性たちは、科学を武器にゴーストと戦う。

リケジョなんて言葉は彼女たちには当てはまらない。

狂おしいほどに科学と怪奇現象を愛し、友情のためには命も惜しまない。

そんな彼女たちにパワーと元気をもらえること間違いなし。

 

笑って観ていたはずなのに、なぜか胸がじんとする。

ゴーストバスターズ』はまさにそんな映画だ。

 

疲れた心にパワーをチャージしよう。

そうすれば、またがんばれる。

週末は、ぜひおうちで映画鑑賞を。

 

 

関連記事

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うらやましいぞ『ランチ酒』

原田ひ香『ランチ酒』を読んだ感想。

 

以下ネタバレあり。

 

ランチ酒

ランチ酒

 

 

同級生の経営する「中野お助け本舗」で働く犬森祥子は、昼間からお酒が飲める店を探して街をさまよう。

 

犬森祥子には、ランチの店を選ぶ、明確な基準がある。

酒に合うか合わぬかだ。

 

なぜなら彼女は、夜から朝まで「見守る」仕事をしているからだ。

「見守る」に含まれるのは、夜の仕事をしている母親の代わりに子どもを見たり、妻に先立たれた男が自殺しないよう見張ったり、15歳の老犬だったり、様々だ。

その一つ一つにそれぞれの生活があり、祥子は適度な距離を取りながら彼らに関わっていく。

 

祥子自身はバツイチで、娘がいる。

その娘に会えるのは月に1度だけ。

仕事をしていると、時にはそのプライベートな部分を思い出したり、「見守る」相手に話したりすることがある。

そうすることで、友人たちにも話せなかったことを話せたり、自分自身に向き合ったりする。

 

 

この本にはたくさんの店が出てくる。

そのどの店でも昼間からお酒が飲める。

ワイン、日本酒、ビール。

一緒に食べるのは、ラムチーズバーガー、焼き魚定食、とんかつ茶漬けなどなど。

読んでいるこちらの食欲を刺激してくる。

なんとも贅沢で、うらやましくなる。 

 

仕事もプライベートもうまくいかない時がある。

将来に不安を感じることもある。

それでも祥子は仕事が終わると「ランチ酒」ができる店を探すのだ。

 

祥子がこれからどんな選択をしていくのか、できれば続きが知りたい。

そして、また美味しいものとお酒を合わせる彼女を見てみたい。

 

ドラマ化してもおもしろそうな作品だ。

 

色々あるけれど、やっぱり思う。

うらやましいぞ『ランチ酒』。 

 

 

 

楽天ブックスは品揃え200万点以上!

楽しむために生きている『麦本三歩の好きなもの』

住野よる『麦本三歩の好きなもの』を読んだ感想です。

 

以下ネタバレあり。

 

麦本三歩の好きなもの

麦本三歩の好きなもの

 

 

麦本三歩は大学の図書館で働く20代女子。

好きなものはたくさん。

チーズ蒸しパン、読書、アイス、ブルボンなどなど。

 

仕事先では怖い先輩に怒られ、優しい先輩に「怒り方」の教えを乞い、おかしな先輩には翻弄されている。

 

しょっちゅう噛むし、ぶつぶつ一人言を言うし、妄想を膨らませるし、「ふへへ」と変な笑い方をする。

 

そんな彼女の何気ない日常が描かれている。

 

天然、あざとい、「三歩だからしょうがない」など、本人にとっては不名誉なことを言われることもあるけれど、三歩は前を向いて生きていく。

ずるした自分への罪悪感でいっぱいになることもあるし、友達のために一生懸命になることもある。

 

つかみどころがなく、一緒に働いたら好きになれるかわからない。

それが麦本三歩だ。

 

それでも三歩を好きになれるかもしれないと思える時がある。

 

「麦本三歩は君が好き」で、三歩は大学時代からの男友達から水族館に誘われ、時折向けられる視線を感じ、「告白されるのでは」と思う。

しかし、彼が告げたのは思いもよらぬことだった。

 

告げられた三歩は、こう答える。

 

「どう変わってもいいよ。君がどれだけボロボロになっても、なんにもなくなっても、君が死んだとしても、君を好きなままの私が、少なくともいるから、安心して、生きてほしい」

 

三歩は周りからそう思われなくても、色々考えてる。

ただその言葉をうまく伝えるすべを持っていなかったり、思ったことを順序立てる前に口にしてしまったりする。

だからこそ、彼女が一生懸命考え、口にした言葉はは相手に響くのだ。

 

麦本三歩を好きになれるかはわからない。

友達にいたらいいなとも、職場にいたらいいなとも言い切れない。

それでも、これからも元気で、好きなものに囲まれていてほしいくらいには好意を持っている。

彼女の成長していく様を見てみたいと思う。

 

今日も前に進んでいなくちゃ、今日これから起こる楽しいことを味わえない。

 

麦本三歩、最後までつかみどころがない、好きになれるかわからない、不確かな存在だった。

 

 

  

楽天ブックスは品揃え200万点以上!  

『働かないふたり』に倣って「読書合宿」だ

最近Amazon Prime VideoとNetflixのおかげで映画生活が充実している。

気になっていた映画、観たいと思っていた映画を観ることができて毎日幸せだ。

 

しかし、その影響で読書の時間が大幅に削られている。

休日や空いた時間を映画につぎ込んでいるからだ。

 

そこで、『働かないふたり』に倣って「読書合宿」をしようと思う。

働かないふたり 16 (BUNCH COMICS)

働かないふたり 16 (BUNCH COMICS)

 

 

「読書合宿」とは、

 

ケータイを手元におかず

私語も厳禁

ひたすら本を読み続けるという非常にストイックな合宿である

 

上司に勧められた本を読まなくてはいけない丸山のために行われた合宿だ。

とにかく本を読む。

読み終わるまで合宿は続く。

 

ここまでストイックにはなれなくても、真似はできる。

 

明日は休日で、読んでいる途中の本が2冊ある。

これらを読み終わるまで、

・ネット禁止(Twitter含む)

・マンガ禁止

という、一人「読書合宿」を行う。

 

結果はまた本を読了後書きたいと思う。

 

 

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