まるっとミミ吉

ミミ吉のこと色々

今週のマンガ

今週紹介するマンガは、常喜寝太郎『着たい服がある』。

 

着たい服がある(1) (モーニング KC)

着たい服がある(1) (モーニング KC)

 

大学生のマミは、背が高く、クール系の服が似合う女性。

しかし、マミが本当に着たい服はロリータ服だった。

周囲からの期待に応え、人の目を気にするマミにとってロリータ服を着たいという願望は最大の秘密だった。

そんな時、バイト先に小澤という男性が姉妹店のヘルプとして入ってくる。

イケメンでおしゃれな雰囲気を出している小澤。

しかし、彼の私服は誰もが目を疑うほど派手だった。

そんな彼を見て、自分も着たい服を着たいと思うようになったマミは、勇気を出して、ロリータ服を着る。

本当の自分になったマミを待ち受けるものとは。

 

社会・家族・友人からの目を気にしながら本当の自分になることは簡単なことではない。

実際、マミや小澤に向けられる目は冷たいものばかり。

それでも自分が着たい服を着て、自分が幸せだったらそれでいいのではないかと思える。

 

これからマミはたくさんの目と戦わなければならない。

彼女の戦いを見守るためにも、続きを読んでいこうと思う。

着たい服を着ることで得られる幸せを私も感じたい、と強く思わせてくれる作品。 

 

 

今週のマンガ

今週紹介するマンガは、高松美咲『スキップとローファー』。

 

スキップとローファー(1) (アフタヌーンKC)

スキップとローファー(1) (アフタヌーンKC)

 

 石川県の田舎から東京の進学校に首席入学した岩倉美津未(いわくらみつみ)。

自信満々で入学式に臨んだが、迷子になり、朝のラッシュに巻き込まれ、入学式に遅刻。

駅のホームで落ち込んでいた美津未に声を掛けたのは、同じく入学式に遅刻していた志摩聡介。

2人はダッシュで入学式に向かう。

なんとか間に合った美津未だったが、次々と問題を起こしてしまう。

でも、美津未は不思議と周りに影響を与えていく存在になる。

 

頭が良くて、自分ではしっかりしていると思っている美津未。

しかし実際は、空気を読むことができない、天然、鈍感で周囲をハラハラさせることばかり。

だけどそんな美津未に個性豊かなクラスメイトたちは次第に感化されていく。

 

このマンガかなりおもしろかった。

美津未のキャラクターが最高。痛いわけじゃなくて、悲観的じゃなくて、友達思いで、いつも一生懸命で見ているだけで和む。

美津未と出会ったことで、少しずつ周りが変わっていく過程も丁寧に描かれている。

早く続きが読みたくて、2巻が待ち遠しい。

ぜひ読んでもらいたいマンガ。

 

 

 

5月に観た映画

5月に観た映画の備忘録。

 

1. 『ピッチ・パーフェクト

 

 

2. 『バーフバリ 伝説誕生』

 

 

3.『エリン・ブロコビッチ

 

 

4.『マイ・ブルーベリー・ナイツ

 

 

5.『バーフバリ 王の凱旋』

 

 

6.『ネオン・デーモン

 

 

7.『パプリカ』

 

 

8.『もらとりあむタマ子

 

 

9.『スポットライト 世紀のスクープ』

 

 

10.『南瓜とマヨネーズ

 

 

11.『ダンプリン』

 

 

12.『幸せの教室

 

 

13.『疑惑の影』

 

 

14.『世界中がアイ・ラヴ・ユー』

 

 

15.『リトル・ミス・サンシャイン

 

 

16.『百万円と苦虫女

 

 

17.『ラスト・サマー〜この夏の先に〜』

 

 

18.『フランシス・ハ』

 

19.『恋愛準決勝戦

 

 

20.『紳士は金髪がお好き

 

 

21.『失恋からの立ち直り方』

 

 

22.『この場所からもう一度』

 

 

23.『タロットカード殺人事件

 

 

24.『舞台恐怖症』

 

 

25.『アルゴ』

 

 

26.『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

 

 

27.『二重生活』

 

 

28.『お嬢さん』

 

 

ほぼ1日1本のペースで映画を観ていた。

たくさん観れば観るほど世界が広がる気がするので、これからも観るぞ。

 

 

 

 

5月に読んだ本

5月に読んだ本の備忘録。

 

1.小野不由美『月の影 影の海』(上)

月の影  影の海 (上) 十二国記 1 (新潮文庫)

月の影 影の海 (上) 十二国記 1 (新潮文庫)

 

 壮大なるファンタジーの幕開け。

ごく普通の女子高生、陽子はある日金色の髪の男に海の向こうの世界、「十二国」へと連れ去れれる。

次々に襲いかかる妖魔との戦い。

信頼していた人からの裏切り。

陽子はギリギリの精神状態で元の世界に帰るために旅を続ける。

彼女を待ち受ける運命は何なのか。

 

 

2.『東京貧困女子。』

東京貧困女子。: 彼女たちはなぜ躓いたのか

東京貧困女子。: 彼女たちはなぜ躓いたのか

 

 感想はこちら。

maruttomimikichi.hatenadiary.jp

 読んでよかったノンフィクション。

 

 

3.小林エリコ『わたしは何も悪くない』

わたしはなにも悪くない

わたしはなにも悪くない

 

 感想はこちら。
maruttomimikichi.hatenadiary.jp

 この本を書いてくれた小林エリコさんに感謝しかない。

 

 

4.小野不由美『月の影 影の海』(下) 

月の影  影の海 (下) 十二国記 1 (新潮文庫)

月の影 影の海 (下) 十二国記 1 (新潮文庫)

 

 心も体も傷だらけの陽子の前に現れたのは、敵か味方か。

街を転々としながら新たな出会いを経て、陽子は次第に自分の運命に近づいていく。

その運命を知った時、陽子が選ぶ答えは。

 

 

5.青崎有吾『早朝始発の殺風景』

早朝始発の殺風景

早朝始発の殺風景

 

感想はこちら。

maruttomimikichi.hatenadiary.jp

 青春連作短編ミステリ。

久しぶりのミステリだったけど、おもしろかった。

 

 

6月に読んだ本は計5冊。

十二国記」の世界に足を踏み入れたので、秋の新刊発売までに既刊を読み終わりたいな。

 

ビターな『早朝始発の殺風景』

青崎有吾『早朝始発の殺風景』を読んだ感想。

 

ネタバレあり。

早朝始発の殺風景

早朝始発の殺風景

 

 

「啄木町」を舞台にした連作短編ミステリ。

 

「早朝始発の殺風景」

訳あって学校に向かう早朝始発の電車に乗った僕は、クラスメイトの殺風景という名の少女と顔を合わせる。

なぜ彼女は始発の電車に乗っているのか。

同じことを殺風景も考えたらしく、2人は互いに相手がなぜ始発に乗ったのかを推理していく。

すると、事態は思いがけない方向に展開していく。

こちらは「エピローグ」までセットで完結といえると思う。

 

「メロンソーダ・ファクトリー」

姉御肌な「私」、ファミレスでいつもメロンソーダを飲む詩子、物静かなノギちゃんは仲良し女子高生3人組。

いつものファミレスで学園祭で着るためのクラスTシャツの会議をする。

デザイン案は2つ。1つは人気者の石川さん。もう1つは私。

ノギちゃんからの評価も高かったので、てっきり会議は終結すると思ったのだが、詩子が選んだのは石川さんの案だった。

なぜ詩子は親友の案ではなく、石川さんの案を選んだのか。

そこには悲しい事実が秘められていた。

 

「夢の国には観覧車がない」

幕張ソレイユランドに高校の部活引退記念で来た「俺」は、後輩の葛城に告白するつもりだったが、同じく後輩男子の伊鳥と観覧車に乗るはめに。

遊園地に着いてから、伊鳥は「俺」から離れず、観覧車に乗ってからも様子がおかしい。

なぜ伊鳥は俺と一緒に観覧車に乗ったのか。

ちょっと微笑ましくて、ちょっとほろ苦い理由が隠されていた。

 

捨て猫と兄妹喧嘩」

捨て猫を拾った「あたし」は両親の離婚で離れて暮らしている兄貴を呼び出した。

あたしはその猫を飼えない理由があり、兄貴にも猫を飼えない理由がある。

猫が入っていた箱にはキャットフードの缶詰など、猫に必要なものが一緒に入っていた。

なぜ飼い主は猫を捨てたのか。

その理由にたどり着いた時、あたしと兄貴はこれからの自分たちの関係を見つめ直す。

 

「三月四日、午後二時半の密室」

クラス委員の「わたし」は、卒業式を風邪で休んだクラスメイト、煤木戸さんの家に卒業証書とアルバムを持っていく。

煤木戸さんの部屋は綺麗に整理整頓されていて、まるで彼女の清廉潔白な性格を表しているようだ。

煤木戸さんと会話を重ねるうちに、わたしはクラスで浮いていた彼女が仮病を使って卒業式を休んだのではないかと思いだす。

そして、この部屋に入ってから感じている違和感はなんなのか。

その答えは、意外なもので、少し微笑ましい。

 

「エピローグ」

それぞれの話に出てきた人物たちのその後の話が僕と殺風景を中心に描かれている。

殺風景がなぜ始発にこだわったのか、その結末も書かれている。

それはとってもビターだけど、どこか希望がある。

 

 

久しぶりにミステリを読んだけど、大満足な1冊。

青崎有吾は『体育館の殺人』始まる裏染天馬シリーズもおもしろいのでおすすめ。

体育館の殺人 (創元推理文庫)

体育館の殺人 (創元推理文庫)

 

 

 

  

今週のマンガ

今週紹介するマンガは、水あさと『デンキ街の本屋さん』。

 

 

Amazon Prime Videoで先にアニメを観て、続きが気になったので大人買いしたマンガ。 

デンキ街にある濃い〜本屋さんで働く男女の青春群像劇。

 

コミック専門店「うまのほね」で働くメンバーにはそれぞれあだ名がついている。

カントク、ひおたん、先生、腐ガール、ソムリエ、カメ子、そしてあだ名なしの海雄。

個性豊かな面々が、仕事に明け暮れながら恋や、友情、将来に悩む様が描かれている。

 

とにかくそれぞれの個性が強いので、「推し」ができる可能性大。

マンガ家を目指す先生、ゾンビを愛する腐ガール、マンガの目利きソムリエなど、それぞれに特色がある。

本屋も濃い〜けど、そこで働く人たちも濃い〜。

 

全員の幸せを願わずにはいられないくらい、みんないい人たちばかり。

こじれる人間模様は読んでいてハラハラするし、夢に向かって悩みながら進んでいく姿は応援したくなる。

 

オタク要素満載、笑える要素満載の最高のマンガなので、ぜひ一読してほしい。

アニメもおもしろいので、そちらから入るのもあり。

大人買いして大正解だったマンガ。

 

 

関連記事 

maruttomimikichi.hatenadiary.jp

 

 

 

声を大にして言いたい『わたしはなにも悪くない』

小林エリコ『わたしはなにも悪くない』を読んだ感想。

 

わたしはなにも悪くない

わたしはなにも悪くない

 

 

思えば私の人生は、苦労のフルコースのようなものだった。

 

その言葉どおり、著者の歩んできた道は想像を絶する険しさだ。

 

ブラック企業に勤め、心のバランスを崩したことにより自殺を図り、精神病院に入院。

退院後は生活保護を受け、人生に再び絶望し、再度自殺を図る。

子ども時代は学校でいじめられ、家では父親が酒で暴れ、家庭は崩壊寸前。

 

それでも著者は生きている。

 

精神病院で過ごした日々。

そこで出会った人々、そこであった出来事の数々。

 

当事者研究を通して、今の社会がいかに精神疾患者にやさしくないかを知り憂える。

 

生活保護を受けながら自堕落的な日々を過ごし、人とのつながりが途絶えてしまうことに恐怖を感じる。

 

フリーペーパーやミニコミ誌の発行を通して、社会とのつながりが回復していく過程。

 

また働くことができるようになった喜び。

 

そして、絶縁した父親のこと。

この章は特に読んでいて苦しくなった。

父親の機嫌をとるために過ごしていた子ども時代。

常に顔色を伺い、どこにスイッチがあるかを探る日々。

家族との関係がいかに人生に影響を与えるのか。

好きだし、愛があっても相手から与えられなければそこにあるのは「無」だ。

父親に会いたいという気持ちがあっても、会ったらまた憎んでしまう。

きっとその葛藤の繰り返しなのだろう。

 

著者の人生は苦しいこと、辛いことの連続だ。

今でこそ、その経験を文章にして、こうして本にすることができているが、当時のことを著者の気持ちを思うと胸が苦しくなる。

 

著者が前作、『この地獄を生きるのだ』で生活保護を受けていたことを公表したことで救われた人もいたという。

 

実際、私自身生活保護についての本やマンガを読むきっかけになったのは、著者の存在があったからだ。

生活保護というとマイナスなことしか浮かばない。

しかし、それで助けられている命があるのだ。

生活保護のいい面も悪い面も、私は著者の本で知った。

 

小林エリコという人はこれまで苦しい人生を本人の意思に関係なく歩んできた人だ。

勝手な願望だし、上から目線の考えかもしれないが、これから彼女が歩む人生は幸せにあふれていてほしい。

そしてこれからもたくさんの苦しんでいる人たちの心の支えになってほしい。

 

私も声を大にして言いたい。

「わたしはなにも悪くない」

 

 

関連記事

maruttomimikichi.hatenadiary.jp

maruttomimikichi.hatenadiary.jp