2月に読んだ本
2月に読んだ本の備忘録。
高校生のみほは親友と幼馴染が付き合い始めたことで、自分の中で何かが変化していくことに気づく。
そんな中、 くもりの日にだけオープンする不思議なパンケーキ屋さんに出会い、店主のまぶからバイトに誘われる。
出てくるパンケーキがどれも美味しそうだし、まぶは不思議な魅力を持った人だし、読み終わった後はふんわりとした気持ちになる。
女の友情も男の友情も、恋を前にすると捨てないといけないのだろうか。
優しさに包まれた小説。
2.ハン・ガン『ギリシャ語の時間』
初韓国文学。
言葉を失った女と視力を失っていく男が「喪失」を抱えながら、互いに引き寄せられていく。
決して幸せな物語ではない。全体的に寂しい雰囲気が漂っている。
しかし、最後に何か「救い」を感じる。
初めての韓国文学に選んで正解だった。
3.綿矢りさ『ウォーク・イン・クローゼット』
とにかく「いなか、の、すとーかー」にやられた。なのでブログに書いた。
maruttomimikichi.hatenadiary.jp
対称的に表題作は爽やか。恋と友情とファッションと。
優しくて愛しい小説。
なら、私の服と一緒だ。私たちは服で武装して、欲しいものを掴みとろうとしている。
4.少年アヤ『ぼくは本当にいるのさ』
これについてはこちらのブログで書いた。
maruttomimikichi.hatenadiary.jp
少年アヤの文をこれからも追いかけていきたい。
5.柚木麻子『BUTTER』
とにかく読み応えがあった。
感想についてはこちらを参照。
maruttomimikichi.hatenadiary.jp
頭が痛くなるけど、読んでよかった。
6.綿矢りさ『私をくいとめて』
綿矢りさ作品の中で一番読みやすかったのでは。
感想はこちら。
maruttomimikichi.hatenadiary.jp
綿矢りさを初めて読む人におすすめ。
以上、6冊。
3月も読もう。