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働くって楽しい?お仕事小説3選

働くって楽しいですか?

私は素直に「はい」とは答えられません(笑)。

これから紹介する作品の登場人物たちも、素直に答えられる人と答えられない人に分かれるのではないかなと思います。

今回はそれぞれ違う職種のお仕事小説を、3作品紹介したいと思います。

 

 

1.石黒敦久『笑う書店員の多忙な日々』

笑う書店員の多忙な日々 (メディアワークス文庫)

笑う書店員の多忙な日々 (メディアワークス文庫)

 

 東京の小さな書店で、個性的な店員に囲まれながら働く楠奈津。文庫文芸担当の彼女は新人アルバイト鈴森紗和の担当となり、彼女とともに様々な難題に挑むことになる。

とにかく出てくる人たちの本への思いが熱い。本を愛しているからこそ売れるためにどうすればいいのか、お客様にどう対応すればいいのかを日々考え続けている。

仕事場は戦場。血の気が多い書店員たちが苦難を笑って乗り越えていく様は見ていて清々しいし、新人・紗和が書店に対するイメージが変わっていく過程もおもしろい。

本屋で働くことに興味がある人、書店員の仕事に興味がある人におすすめしたい1冊です。

特に第3章の「夜廻りドーナツ」がじんときておもしろかったです。

 

 

2.辻村深月ハケンアニメ!』 

ハケンアニメ! (マガジンハウス文庫)

ハケンアニメ! (マガジンハウス文庫)

 

 プロヂューサー、監督、アニメーター、アニメに携わる人々の戦いの物語。

それぞれが自分たちの信念を持って「ハケン」(覇権)を目指す。

とにかく登場人物が魅力的。風見鶏のようなプロデューサーも、自分に自信がないアニメーターも、みんながいいアニメを作りたいと思っている。

アニメをもっと楽しめるようになるし、働くことの楽しさも苦しさも詰まっている作品でおすすめです。

 

 

3.水生大海ひよっこ社労士のヒナコ』

ひよっこ社労士のヒナコ

ひよっこ社労士のヒナコ

 

 元派遣社員の女性が猛勉強し、社労士の資格を取得し、ひよっこ社労士として奮闘する。

社労士ってあまり関わりのない仕事なので、どういう仕事をしているんだろうと気になって手に取ったが、とてもおもしろかった。

社労士の仕事をしている中で、感謝されることもあるし、苦い思いをすることもある。その辺りがリアルに書かれている。

社労士の仕事に興味のある人、何か資格を取ろうかと思っている人におすすめしたい1冊です。

 

 

以上、お仕事小説3作品でした。

働くことが楽しい人にも、そうでない人にもおすすめできる作品ばかりなので、ぜひ読んでみてください。