やった!!1年働いたぞ!!
今の職場で働き始めて1年経った。
とにかく色々あった。
人間関係。
自分がいかに人を見る目がないかわかった。
「いい人」は決して「いい人だけ」というわけではなかった。
でもいい人の方が多いから居心地がいい。
仕事内容は自分の好きなことなので、大変だけど楽しい。
もっと色々な知識をつけたいし、経験を積みたい。
待遇は正直最悪レベル。
最低賃金だし、保険も年金も付いてない。非正規雇用だから仕方ない。
休みは多い。シフト制で、自分で自由に決められるので、自分が休みたい日に休めるのは最高。
休みが多い分自分の好きなことに時間を使える。
おかげで映画も観られるし、本もマンガも読める。
結局何が言いたいかというと、完璧な職場なんてないってことだ。
いいところも悪いところもあるのが働くってことだ。
でも、理想の職場を求めてしまう。
人間関係も、待遇も、休日も全て完璧な職場で働きたいと思ってしまう。
それでもこの1年、自分なりに一生懸命働いた。
体調を崩して働けなかった期間があった私にとってはすごいことだ。
これからも働き続けられたらいいなと思う。
人間関係に不安はあるけど、ま、どうにかなるでしょう。
契約更新は半年に1回なので、次の目標は半年働くこと。
そうしたらまた自分に自信がつくかもしれない。
目標は低いけど、自分のやりたいことを充実させつつ働きたい。
がんばるぞ。
3月に読んだ本
3月に読んだ本の備忘録です。
1.山崎ナオコーラ『偽姉妹』
感想はこちら。
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2.こだま『ここは、おしまいの地』
感想はこちら。
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3.最果タヒ『きみの言い訳は最高の芸術』
感想はこちら。
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4.向井湘吾『リケイ文芸同盟』
感想はこちら。
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5.劇団雌猫×篠田尚子『一生楽しく浪費するためのお金の話』
感想はこちら。
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これは本当に買ってよかった。
お金の見直し頑張るぞ。
6.畑野智美『神さまを待っている』
感想はこちら。
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今月読んだ本は計6冊。
毎月言っているけど、来月はもっと読むぞ。
3月に観た映画
3月に観た映画の備忘録です。
1.『キャロル』
クリスマスを控えたある日、デパートのおもちゃ売り場で働くテレーズは、娘のためにおもちゃを買いに来た美しい人妻キャロルと目が合う。
その瞬間、互いに何かを感じた。
離婚調停中のキャロルは愛する一人娘を奪われそうになり、孤独を感じていた。
その孤独にテレーズは寄り添い、2人は互いに惹かれあっていく。
とにかくケイト・ブランシェットが美しい。気品ある美しさ。
そしてルーニー・マーラの健気な可愛さ。
美しくて寂しくて、でも希望がある物語。
2.『トゥ・ウォーク・インビジブル』
『嵐が丘』や『ジェーン・エア』などの作品を書いたブロンテ三姉妹の物語。
年老いた父、アルコール中毒の弟、女性作家への偏見がある社会。
そんな中、3人は男性の名前で作品を発表することを思いつく。
数々の作品が生まれた舞台背景を知ることができる。
偏見にも家族のしがらみにも負けず作家として自分を表現していく彼女たちに元気をもらえる。
静かで、それでいて力がある映画。
3.『海街diary』
家族を捨てた父親の葬儀に参列することになった三姉妹。
そこで腹違いの妹に出会う。
何かを感じた3人は、妹に自分たちと一緒に鎌倉で暮らさないかと提案する。
そこから始まる4人の姉妹の物語。
移りゆく鎌倉の四季の美しさ、4人の温かな家族愛。
取り立てて大きな事件が起きるわけではないが、そんななんでもない日々が特別に感じる。
近年観た映画の中でも特別好きになった。
4.『グレイテスト・ショーマン』
差別や偏見に苦しんでいた人たちを集め、サーカスを開いた男の物語。
最初は貧困の中でも自分の夢を追うことに一生懸命だった主人公が、次第に自分をもっと認めて欲しいと高嶺の花に手を伸ばす。
しかし、本当に大切なものは何なのか、何を大切にしたいのかを考え、自分の原点に立ち戻る。
ミュージカル映画、最高。
歌の数々、差別や偏見に立ち向かう人々に勇気をもらえる。
100エーカーの森で出会った仲間たちと別れ、大人になったクリストファー・ロビン。
仕事に忙殺されている彼は、家族をないがしろにし、一人ぼっちになりかけていた。
そんな彼の元に、プーが現れる。プーは一緒にいなくなった仲間を探して欲しいとお願いする。
プーと仲間を探すうちに、クリストファー・ロビンは自分にとって何が大切かを思い出していく。
とにかく懐かしさと愛しさで胸がいっぱいになった。
プーの可愛さ、クリストファー・ロビンとの友情。
幸せはここにあると感じた。
映画を見ながら泣いたのは久しぶり。
6.『リメンバー・ミー』
家族に音楽を禁止されているミゲルは、「死者の日」に「死者の国」に迷い込んでしまう。
元の世界に帰るには家族の許しが必要となる。
家族の許しを得るためには、音楽をあきらめなくてはならない。
音楽をあきらめきれないミゲルは、他の家族の許しを得るために奮闘する。
音楽に対する情熱と、家族の愛に包まれた物語。
タイトルにもなっている曲、「リメンバー・ミー」の本当の意味を知った時。涙が溢れた。
7.『レディ・バード』
都会に強い憧れを抱くレディ・バードの高校生活最後の1年間を描く。
保守的な母親との対立、何よりも大切な親友、背伸びした恋。
自分は一体何になりたいのか葛藤しながら奮闘する少女に、強い共感を覚える。
彼女の未来に何が待っているかはわからない。
でも、彼女には支えてくれる家族と親友がいる。
優しく希望を与えてくれる映画。
8.『百円の恋』
お弁当屋の娘、一子は32歳。仕事も夢もない。
家族間の争いで家を出ることになった一子は百円ショップで働くことになり、そこで気になっていたボクサーの男と出会う。
ふとしたきっかけで身体の関係になった2人だが、男は一子を振り回す。
一子はボクシングを始め、その魅力にはまっていく。
最初はあまり好きな展開ではなかったのだが、中盤ボクシングに居場所を見つけてからの怒涛の展開。一気に好きになった。
何かに本気になれる人はかっこいい。
そして確かにこれは「恋」の話だった。
9.『エターナル・サンシャイン』
寡黙な男と風変わりだが魅力的な女。
女は男と別れた後、彼との記憶を消してしまう。それを知った男は自分も彼女との記憶を消すことを決意する。
愛する人の記憶を消すことは本当に幸せなことなのか。
シリアスでありながら要所要所にコメディ要素もある。
不思議で切ないラブストーリー。
3月は計9作品。
タイプの違う作品を色々観られてよかった。
今週のマンガ
今週紹介するマンガは、まちた『ハルとアオのお弁当箱』。
食に興味がないオタク女子のハル。
食事にお金を使うくらいなら、自分のオタク趣味に使いたい。
そんなハルが出会ったのはオネエの蒼(アオ)。
2人は利害が一致した結果、同居することに。
同居のルールを決める際、ハルはアオに「お弁当を作り合う」ことを提案される。
自分のためにさえ料理を作らないハルは、アオの提案を拒絶するが・・・。
性格も生き方も違う2人が、お弁当を通して互いのことを知っていくストーリー。
不器用ながらもアオのことを想ってお弁当を作るハルが可愛い。
食べることの大切さをハルに教えるアオは、ハルの姉のよう。ハルの趣味も含めて彼女を見守っている。
出てくるお弁当が美味しそう。「鮭マヨアーモンド」、「カリカリ梅とゆかりのおにぎり」など。
レシピ付きなので、自分でも作ってみたくなる。
読むとお腹が空いてくる。
2人の今後を見守りたい、そんな風に思えるマンガです。
ダイビング青春アニメ
Amazon Prime Videoで観られる『ぐらんぶる』は久しぶりに大笑いしたアニメだ。
主人公の北原伊織は、大学進学を機におじが経営するダイビングショップ、「グランブルー」に居候することになった。
新しい青春の世界へ期待に胸を膨らませていた伊織を待っていたのは、酒池肉林の世界だった。
とにかく酒と男の裸と美女が出てくるアニメ。
完全なるギャグマンガかと思いきや、ダイビングのシーンは超真面目。解説を交えながらこちらに興味を持たせてくれる。
海の世界っていいなと思う。
登場人物も魅力的な人ばかり。
アニメオタクで伊織に騙される形でダイビングサークルに入れられた美形の今村耕平、伊織のいとこでダイビングと海を愛する美少女古手川千紗、酒と裸を愛する個性的な先輩たちに互いの足を引っ張り合う伊織の同級生たち。
青春ギャグアニメの新しい形だと思う。
サークル活動、試験、バイトと大学生活を謳歌しながら、ダイビングへハマっていく過程がおもしろ楽しく描かれているので、ダイビングに興味がある人、笑いたい人におすすめできる作品です。
原作はマンガなので、アニメが気に入った人はぜひそちらも。
多分私も買い集めると思います。
早速1巻買ってきました。
ダイビング、いつか挑戦してみたいな。
映画の感想は難しい
読んだ本・マンガの感想や紹介はできるけど、映画の感想って難しい。
多分私の語彙力の問題と表現力の問題だと思う。
私にとって映画の感想は、「おもしろかった」、「良かった」、「感動した」など簡単なものばかりだ。
どこがどういう風におもしろいのか、監督は誰で、脚本はこの人で、役者の演技が良くて、などわからずに観ている。
観ていておもしろいかどうか、それが私が映画に対して求めるものだと思う。
今年に入って、Amazon Prime Videoのおかげでたくさんの映画を見ることができている。
ありがたいことに、その映画繋がりでフォロワーさんが増えたりしている。
色々な人の映画の感想を見る度に、「私ももっと映画の感想を伝えたい」という欲求が生まれるようになった。
監督繋がりで映画を観てみたいし、役者の演技や音楽、脚本にも着目してみたい。
でも難しく考えず、「おもしろかった」だけの感想でも伝わる時は伝わると思う自分もいる。
映画の感想は難しい。
それを表現できるかどうか、これからの課題の1つだと思う。
誰も待たなくていい社会へ
畑野智美『神さまを待っている』を読んだ。
以下ネタバレあり。
水越愛は文房具メーカーに勤める派遣社員。
「3年後には、正社員にすることを検討する」という約束を信じ、誰よりも必死に仕事をしていた。
しかし、会社の経営が芳しくないということから契約を満期で切られてしまう。
頼る家族も友人もおらず、失業保険でつないでいたが、それも尽きてしまう。
アパートに住むこともできなくなり、彼女はネットカフェでの生活を余儀無くされる。
そこで出会った同じような立場の女性から、「出会い喫茶」を勧められる。
とにかく終始重たい。
現在の貧困女子の生態がリアルに描かれている。
愛のように派遣の打ち止めや、高額な奨学金の返済を背負わされている女性、シングルマザー、親からの虐待により家に帰れなくなった少女。
様々な立場の女性が「今」を生きるために自分を殺している。
「生活保護」などの制度があることがわかってもどうやって手続きをすればいいかわからない、役所の人間に冷たくされるなど、自分だけではどうすることもできないまま生きている。
タイトルにある「神さま」は、
帰る場所のない女の子たちを泊めてくれる男の人のことを「神」と呼ぶ。
なんて悲しい「神さま」だろう。
それでも行く場所のない少女たちにとって、場所を与えてくれる男の人は間違いなく「神さま」なのだ。
貧困というのは、お金がないことではない。
頼れる人がいないということだ。
愛には結果的に頼れる人が現れる。
それはずっと愛のことを心配していた役所に勤める同級生だ。
愛は彼と彼を取り巻く人たちに救われる。
私はこの結末に少々納得がいっていない。
最後があまりにも都合のいいように展開していくからだ。
愛は、自分は家族にも友達にも頼れないと思い込んでいただけで、実際は心配し、愛を探し続けてくれる人がいた。しかも、福祉課に勤める同級生。
あまりにもできすぎている気がする。
現実にはそんな人は現れない。
小説だから、最後に希望を持たせたのかもしれないけれど、なんだか納得がいかなかった。
誰かに頼ることに罪悪感を抱く人もいる。頼りたくても頼れない人もいる。
もし頼れる人がいてくれたなら、きっと誰も「神さま」を待たなくて済むのだろう。
願わくば、誰もが「神さま」を待たなくていい社会であってほしい。