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海外ミステリおすすめ3選

海外ミステリを読むようになったのは、大学生の頃。

以前ブログでも紹介した、『桜庭一樹読書日記』を読んだ影響で興味を持ったのがきっかけです。

 今回は、最近読んだ海外ミステリの中で特におもしろかった3作品を紹介したいと思います。

 

 

1.アラン・ブラッドリー『パイは小さな秘密を運ぶ』

パイは小さな秘密を運ぶ (創元推理文庫)

パイは小さな秘密を運ぶ (創元推理文庫)

 

 化学と毒物が大好きな11歳の少女、フレーヴィアが父親の無実を証明すべく奮闘するミステリ。

とにかくこのフレーヴィアがおもしろい。姉2人に意地悪されるとすぐ復讐を考えるし、事件に首を突っ込んでは痛い目を見るし、子どもらしい子どもではないところが可愛い。

少女探偵ものとしてとても魅力的で、大人だけでなく子どもも楽しめる。

シリーズ物なので、このフレーヴィアに魅了された人はぜひ続編を読んでもらいたいです。

フレーヴィアはどんどん魅力的になるし、家族の秘密も明かされていきます。

 

 

2.キャロル・オコンネル『クリスマスに少女は還る』 

クリスマスに少女は還る (創元推理文庫)

クリスマスに少女は還る (創元推理文庫)

 

 クリスマスも近いある日、2人の少女が姿を消した。主人公の刑事、ルージュにとっては悪夢の再来だ。15年前、双子の妹が誘拐され、殺されたのだ。

はたして少女たちは誘拐されたのか。

この小説は、少女たちを捜す人たちの側からと、姿を消した少女たちの側から書かれていて、一体どんなラストを迎えるのかとページをめくる手が止まらない。

そして、最後の最後、このタイトルの意味がわかった時にこの本を読んで良かったと心から感じた。

読み応えがある作品で、おすすめです。

 

 

3.アガサ・クリスティー『鏡は横にひび割れて』

鏡は横にひび割れて (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

鏡は横にひび割れて (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

 

 ミス・マープルが登場する作品の1冊。

有名女優が村に引っ越してきて、いわくつきの家に住み始めた。その引っ越しパーティーで招待客が変死するという事件が起き、ミス・マープルがその謎に挑むことになる。

ミス・マープルは巧みな話術と人の懐に入るのが上手いので、家にいるだけでどんどん事件の情報が入ってくる。それを整理し、解決へと導く。

事件の動機があまりにも切なくて、ラストは読んでいて辛かった。

私はどちらかというとポアロが好きなのですが、この作品がおもしろかったのでおすすめします。

 

 

以上、海外ミステリを読んだことがない人にもおすすめできる作品を選びました。

暖かい家の中で、海外ミステリを読んでみてはいかがでしょうか。