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私たちには知るべき世界がある

フィクションを読むことが多いですが、ノンフィクションを読むことも好きです。

自分が知らなかった世界や考え方を知ることができるから。

今回は、ここ最近読んだノンフィクションを3冊紹介します。

 

 

1.小川たまか『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。』

「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。

「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。

 

 主に「性被害・性暴力」について書かれていて、そのあまりにも重い内容に読むのに時間がかかった本。

その分内容の充実さから読んで良かったと思えた。

日本では表立って報道されなかったり、どこか他人事として見られている性暴力の数々。

痴漢もセクハラも暴力なんだと強く認識させられた。

黙らざるをえない被害者たちの声を著者は丁寧に掬い上げている。

ニュースや報道を見る目が変わる1冊です。

 

 

2.小林エリコ『この地獄を生きるのだ』

自殺未遂を繰り返し、生活保護を受けるまでになった著者が、仕事を見つけ、生活保護から脱するまでが書かれている。

これは他人事ではない。いつかの自分の姿かもしれない。

精神病院での日々や、生活保護を受けながら生きていかねばならないこと。

著者はありのままに赤裸々に書いている。

「再生」まで至るまでどのような辛さ、苦しさがあったか読んだだけでは全て理解できないが、想像することはできる。

今生きることに苦しんでいる人に読んでもらいたい1冊です。

 

 

3.石井光太『神の棄てた裸体 イスラームの夜を歩く』

神の棄てた裸体―イスラームの夜を歩く (新潮文庫)

神の棄てた裸体―イスラームの夜を歩く (新潮文庫)

 

 1篇1篇「え!?」と声を出しながら読んだ。それくらい衝撃的な内容。

子どもだけで生きていくのはどういうことなのか、自分で「性」を選ぶとはどういうことなのか。

イスラームの国々の、ニュースでは報道されない部分に著者は踏み込んでいく。

著者は自分の正義感や倫理観で行動したり、発言したりするが、結局よそ者はよそ者でしかなく、綺麗事ではどうにもならない現実を突きつけられる。

それでも著者がこうして文にして、本にしてくれるから私は知ることができた。

誰かが書かないと誰にも届かない真実を。

世界の真実に触れたい人に読んでもらいたい1冊です。

 

 

以上、ここ最近読んだノンフィクションについて3冊紹介しました。

テーマは違えど、私たちが生きていく上で知るべき世界を書いている本ばかりです。

何かノンフィクションを読んでみようかなと思っている人におすすめできる3冊だと思います。