図書館・図書室が舞台の小説3選
私は子どもの頃から本が好きで、学校の図書室はもちろん地元の図書館にもよく通っていました。
図書館通いは今も変わることなく、おかげでたくさんの本に出会えています。
今回は、図書館・図書室が舞台の小説を3作品紹介したいと思います。
1.緑川聖司『晴れた日は図書館へいこう』
(P[み]4-1)晴れた日は図書館へいこう (ポプラ文庫ピュアフル)
- 作者: 緑川聖司
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2013/07/05
- メディア: 文庫
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主人公のしおりは本が大好きで、憧れのいとこが司書をしている図書館へ通うことを日課としている。
その図書館で、しおりは本にまつわるちょっと変わった、様々な事件に巻き込まれることになる。
日常の謎がメインの図書館ミステリ。
私のおすすめは第3話の「ぬれた本の謎」。本好きとしては許せない部分もあるけれど、動機がなんとも切ない。
児童書なので読みやすいし、大人もしっかり楽しめる本。
図書館や本が好きな子どもにぜひ読んでもらいたい1冊です。
2.森谷明子『れんげ野原のまんなかで』
新人司書の文子が配属されたのは、のんびりのどかな図書館。
ススキ野原の真ん中にあるので利用者もまばらで、普段は暇を持て余してしまう。
しかし、なぜか利用者たちはこの図書館に色々な謎を持ってきて、文子はそれに翻弄されながらも司書として成長していく。
少々ビターな話もある図書館ミステリ。
利用者たちも個性的だが、先輩司書たちも十分個性的。
こちらは司書側の立場から書かれているので、司書の仕事に興味がある人におすすめできる1冊です。
3.竹内真『図書室のキリギリス』
バツイチになったのを機に、資格を持たない「なんちゃって司書」として高校の図書室で働き始めた詩織。
慣れない仕事に戸惑いながら、生徒たちとの関わりを通して仕事にやりがいを覚えるようになる。
詩織の司書としての成長はもちろん、高校生たちの本に対する思いが伝わってきて、読後とても爽やかな気持ちになります。
私自身、学校の図書室にはお世話になっていたので、読んでいて懐かしくなりました。
成長物語であり、青春物語であり、ミステリでもあるので、どれか一つでも自分の気になる要素があったら読んでもらいたいです。
また、学校司書の仕事ってどんなことをするんだろうと興味がある人は、ぜひ読んでみてください。
以上、図書館・図書室を舞台にした小説を3作品紹介しました。
本が好きな人、図書館・図書室が好きな人におすすめできる作品ばかりなので、ぜひ読んでもらいたいです。
また、これら全て続編があるので、もし気に入った作品があった人はそちらも読まれてみてはいかがでしょうか。