米澤穂信おすすめ3選
米澤穂信といえば「古典部」シリーズがアニメ化、実写映画化されて有名ですが、今回は「古典部」シリーズ以外のおすすめを3作品紹介したいと思います。
1.『さよなら妖精』
異国から来た少女と日本人の少年のボーイ・ミーツ・ガールストーリー。
少女・マーヤがどの国に帰ったのか、過去を振り返りながら推理していく。
たった2ヶ月の出来事だけど、マーヤとの出会いは少年の世界を変えた。
少女は望めば日本に居続けることができたのに、「帰る」以外の選択肢を持たなかった。少女の強さがそこにある。
青春ミステリと呼ぶにはなんだかほろ苦いものがある。
米澤穂信最初の1冊としてもおすすめです。
2.『王とサーカス』
フリージャーナリストの太刀洗万智は、アジア旅行特集の取材のためネパールに向かい、そこで起こった王族の事件を調べることになる。
彼女の前に現れる死体。誰が、何のためにその死体を彼女の前にさらしたのか。
真実を追い求めることだけが全てではない。
この一連の出来事が、太刀洗万智がジャーナリストとして生きる覚悟を決めさせたのではないだろうか。
本格ミステリを求める人におすすめです。
3.『満願』
ミステリ短編集だが、ホラーやサスペンスの要素もある。
一番印象に残ったのは「関守」。
都市伝説の記事を依頼された「俺」は、先輩ライターに「死を呼ぶ峠」のネタを提供してもらう。そこでは4年間で4件の自動車事故が起きていた。ドライブインで店主のおばあさんに話を聞く「俺」。そして、物語は思わぬ状況に展開していく。
これは夜読むことをおすすめしない。
一編一編全ておもしろいので、短編集が好きな人におすすめです。
以上、米澤穂信のおすすめ3作品でした。
どれから読んでもおもしろいので、ぜひ読んでみてください。