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今週のマンガ

今週紹介するのは、もちぎ『ゲイ風俗のもちぎさん セクシュアリティは人生だ。』。

 

ゲイ風俗のもちぎさん セクシュアリティは人生だ。

ゲイ風俗のもちぎさん セクシュアリティは人生だ。

 

突如ツイッター界に旋風を巻き起こしたもちぎさんの人生をぎゅっと詰め込んだ1冊。

 

高校卒業を控えたもちぎさんは母親にゲイであること、男性と身体の関係を持ちお金をもらっていることがばれ、東京へ飛び出す。

ゲイ風俗で働き、そこでお金を貯め、大学進学を目指す。

 

「ゲイ風俗編」では、同じくゲイ風俗で働く同僚たちや客とのやりとりが。

働く人も様々だし、客もまたそれぞれだ。

ボネ姐がいいキャラすぎ。

もちぎさんは人と向き合うことを厭わない。

だからこそ同僚たちから信頼されているのだろう。 

 

「あんたのカラダの責任を持てない人のことを慮って対応する必要なんてないから」

「自分を大切にしてくれる人にちゃんと責任を持って向き合うのよ。そういう生き方を学んで生きなさい」

「あんたはそれができる人間よ」

 

 

「あたいと今までの話編」では、母親との確執、初恋の話など。

この初恋の話は切なくてじんとくる。

 

「ゲイバー編」では、現在働くゲイバーでの話。

友達の子どもを預かる話は微笑ましい。

 

 

もちぎさんが送ってきた人生は壮絶なものだけど、この漫画がすごいのはどんな重い内容でも笑わせてくれるところ。

意図的にそうしているのかはわからないけど、読んでいて重苦しくならない。

 

このマンガ、自分の「性」に向き合うだけでなく、自分の人生を考えるきっかけにもなる。

もちぎさんの言葉一つ一つが胸に響くし、ここに味方がいると教えてくれる。

 

ぜひたくさんの人に読んでもらいたいマンガ。