おすすめヨーロッパミュージカル
ミュージカル映画と言ってパッと浮かぶ作品は何だろう。
『ラ・ラ・ランド』、『ウエスト・サイド物語』、『雨に唄えば』。
これらに共通しているのはアメリカが舞台の作品だということ。
では、他の国、例えばヨーロッパが舞台のミュージカル映画は何があるのだろうか。
今回は、ヨーロッパが舞台のミュージカル映画を3作品紹介。
1.『シェルブールの雨傘』(フランス)
フランスの港町に住むジュヌヴィエーヴとギイ。
2人は結婚を誓い合った若い恋人同士。
ジュヌヴィエーヴは雨傘店を営む母と、ギイは病身の伯母と暮らしている。
愛し合う2人は幸せの真っ只中にいたが、ギイに召集令状が届いたことから、戦争によって引き裂かれてしまう。
全編音楽のみで、セリフも音楽に乗せて歌われる。
主題歌は世界中で大ヒット。
若い恋人同士の悲恋を美しく、切なく描いた作品で、フランスの美しい街並みがその切なさを際立たせる。
カトリーヌ・ドヌーヴが特に美しいので、ぜひ観ていただきたい。
2.『ホーリー・キャンプ』(スペイン)
エレクトロニック・ミュージックが好きなマリアとスサナ。
2人は修道女率いるキャンプに参加しているが問題ばかり起こしている。
夜遅く、マリアは部屋で黒い服を着た男性がホイットニー・ヒューストンの歌を歌う姿を目撃。
彼との出会いはマリアの人生、スサナ、マザー・ベルナルダ、シスター・ミラグロスを巻き込み、大騒動へと発展していく。
問題児女子2人と修道女2人のドタバタコメディミュージカル。
人生、宗教、恋そして音楽。
少女たちが大人になっていく過程をちょっと笑えて、ちょっと切なく描いている。
要所要所で歌われるホイットニー・ヒューストンの歌にも注目。
3.『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』(イギリス)
イヴは拒食症の治療のために入院していた病院を抜け出してライブハウスへ。
そこでジェームズと出会い、彼が音楽を教えているキャシーを加え3人で音楽活動をすることに。
やっと自分の居場所を手に入れたと思ったイヴだったが、次第にひずみができていく。
少女の恋と友情、成長を描いた作品。
グラスゴーの美しく、静謐な雰囲気が物語にマッチしていて、どことなく暗さを含んだ風景がイヴの繊細な心を表しているようだ。
決して重さを感じさせず、未来の明るさを示しているので、気軽に観られる映画。
以上、ヨーロッパの国が舞台のミュージカル映画を3作品を紹介。
どれも音楽が素晴らしく、物語もそれぞれ違うので、ぜひ観てみてほしい。