今週のマンガ
今週紹介するマンガは、山本亜季『賢者の学び舎』。
真木賢人(まきけんじん)が医者になるために選んだのは、防衛医科大学校。
学費無料、全寮制、給与あり。
誰の力も借りずに医者になるために選んだ最善の道だった。
「自衛隊の医者」になるべく臨んだ賢人の前に現れたのは、伊奈波ハナレ(いなばはなれ)。
賢人の父親の苗字を持つ同じく入学生の彼女は、なんと賢人の継母だった。
厳しい上下関係、過酷な授業の数々。
賢人と同期の面々は日々をこなすことだけでぐったり。
しかし、ハナレだけはいつも明るく笑顔。
そんなハナレと関わるうちに、賢人や同期の面々にも心境の変化が現れるようになる。
果たして、彼らはみな医者になることができるのか。
このマンガ、要所要所でグッとくる。
特に1巻で胸をつかまれたのは、同期の中でも落ちこぼれつつある土居内に苛立ちを隠せない久保出が、
「お前の存在自体、マイナスなんだよ。」
しかし、それに対しハナレは、
「土居内なら大丈夫だよ。」
「入校した時と同じ人なんて一人もいないよ。」
「久保出は、土居内が向いてないっていうけど、」
「どうして明日の土居内が、今日と同じだって言えるの?」
このシーンを読んで2巻以降も買うことを決意。
ハナレはなぜ賢人の父親の「お嫁さん」になったのか。
賢人とハナレの関係はどうなるのか。
賢人たちは医者になることができるのか。
気になる要素がありすぎるマンガ。
このマンガを読むまで知らなかった防衛医科大学校のことももっと知っていきたいので、続きを買うぞ。
医療、自衛隊のどちらか、またはどちらにも興味がある人にもおすすめのマンガ。