まるっとミミ吉

ミミ吉のこと色々

6月に読んだ本

6月に読んだ本の備忘録。

 

1.村田沙耶香『地球星人』

地球星人

地球星人

 

 

 

 

2.今村昌弘『屍人荘の殺人』 

屍人荘の殺人

屍人荘の殺人

 

 

これは本当に衝撃を受けた1冊。

こんな斬新な殺害方法があったとは。

映画化するとのことだけど、どんな作品になるのか気になる。

『魔眼の匣の殺人』も読みたいな。 

魔眼の匣の殺人 〈屍人荘の殺人〉シリーズ

魔眼の匣の殺人 〈屍人荘の殺人〉シリーズ

 

 

 

3.辻村深月『盲目的な恋と友情』 

盲目的な恋と友情 (新潮文庫)

盲目的な恋と友情 (新潮文庫)

 

 

恋に恋する女性と友情に夢見る女性をこれほどうまく描ききった作品もなかなかないと思う。

しかもミステリとしてもしっかり成立している。

すごい本を読んだ。

 

 

4.桜庭一樹『小説という毒を浴びる 桜庭一樹書評集』 

小説という毒を浴びる 桜庭一樹書評集

小説という毒を浴びる 桜庭一樹書評集

 

 

 

5.島本理生『ファーストラヴ』 

ファーストラヴ

ファーストラヴ

 

 

 

6.若林正恭『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬
 

 

とにかく文がうまい。読ませる文章。

他の著書も読んでみたいと思ったし、もっと旅行記を書いて欲しいと思った。

 

 

7.柚木麻子『デートクレンジング』

デートクレンジング

デートクレンジング

 

 

 

8.原田ひ香『三千円の使いかた』 

三千円の使いかた (単行本)

三千円の使いかた (単行本)

 

 

 

以上、6月に読んだ本は8冊。

大当たりもあれば、ちょっとねというのもあった。

でもこういうのって本をたくさん読まないとわからないことだから、これからもたくさん本を読むぞ。

 

 

 

  

愛すべきこじらせ女子たち

こじらせ女子。

友達にいたら面倒そうだけど、どこか憎めないところを持っている。

そんな彼女たちが主人公の映画を3作品紹介。

 

 

1.『勝手にふるえてろ

勝手にふるえてろ

勝手にふるえてろ

 

ヨシカは初恋を10年間引きずったままの24歳。

絶滅危惧種について調べたり、アンモナイトの化石を手に入れたりするオタク女子で、恋愛経験はゼロ。

初恋の相手「イチ」との思い出を脳内召喚したり、妄想したり、彼女は何かと忙しい。

そんなヨシカの前に、彼女に想いを寄せる「ニ」が現れる。

彼からの熱烈なアプローチに戸惑いつつ付き合うことになったヨシカだが、同窓会で「イチ」に再会したことで、「イチ」と「二」の間で気持ちが揺れ動くことに。

現実的な彼氏か、妄想の彼氏か。

色々こじらせてしまっているヨシカが選ぶのはどちらか。

 

とにかくヨシカのこじらせ具合が観ていて痛々しい。

妄想上で色々な人に「イチ」への想いをぶちまけたり、強引な手を使って同窓会を開いたり。

初恋を前にすると彼女は暴走してしまう。

だけど、ヨシカの痛さはかわいくもある。

彼女は好きな人にまっすぐなだけなのだ。

ヨシカがどういう道を選ぶのか、気になる人はぜひ観てほしい。

 

 

2.『フランシス・ハ』

フランシス・ハ(字幕版)

フランシス・ハ(字幕版)

 

NYで暮らしている27歳のフランシスはプロのダンサーになるべく日々奮闘している。

しかし、彼女のルームメイトで親友のソフィーが婚約により出て行ってしまい、彼女の生活は苦しいものとなる。

自分の夢を追うか、日々の生活をとるか。

彼女は友人たちや家族と過ごしたり、パリへと旅に出たりして自分を見つめ直していく。

 

フランシスがこじらせているのは、現実から目をそらしているところだろう。

トラブルを起こしてしまったり、すぐに感情的になってしまったりで大人になりきれていないところがある。

それでも彼女は大好きなダンスを続けるために、現実を受け入れていく努力をしていく。

観ているこちらに不安を与えてくるけれど、そんな彼女を応援したくもなる映画。

 

 

3.『もらとりあむタマ子

もらとりあむタマ子

もらとりあむタマ子

 

タマ子は実家に寄生中の23歳。職はなし。

実家の父親に見守られながら、だらだらと日々を過ごしている。

仕事を探すわけでもなし、友達と会うわけでもなし。

外とのつながりを切ったままだらだらするタマ子に、父親は怒るどころか彼女の将来を心配するだけ。

そんなぬるま湯状態のまま、月日は流れていく。

タマ子の明日はどうなるのか。

 

タマ子はびっくりするくらい何もしない。

かと思えば、突然こちらの予想を超えてくることをしようとする。

中学生男子だけが唯一の話し相手で、父親には何も言われないことをいいことに甘えまくり。

「いつかする。でもそれは今ではない」そんなことを平然と言ってのけるタマ子がどこか羨ましく感じる。

こじらせているけれど、周りの人にそのゆったりさが許されているタマ子。

悪意ある人が1人も出てこないので、安心して観られる映画。

 

 

以上、こじらせ女子が主人公の映画を3作品紹介。

そのこじらせ具合が痛く感じることもあるけれど、少し癖にもなる。

ちょっと共感もできるのは、みんなどこかに「こじらせ」を抱えているからかもしれない。

どれもおもしろい映画なのでおすすめ。

 

 

 

今週のマンガ

今週紹介するマンガは、雁須磨子『あした死ぬには、』。

 

あした死ぬには、 1

あした死ぬには、 1

 

 本奈多子(ほんなさわこ)、42歳、独身。

映画宣伝会社に勤めていて、仕事の人間関係に悩まされることはあれど、やりがいを感じている。

そんな彼女の元へ「更年期障害」という現実が近づいてくる。

 

このマンガは、本奈多子を主人公としたオムニバスストーリー。

40代の仕事、結婚、家族、健康。

20代、30代の頃とはまた違う悩みが彼女または彼らを待ち受ける。

それらがやさしい筆致で描かれていて、所々クスリと笑え、いつか自分にも待ち受ける悩みの数々に少し目をつむりたくなる。 

でも40代も結構楽しいんじゃないかなと思わせてくれるマンガでもある。

 

web連載されているので、第1話だけでもまず読んでもらいたい。

webcomic.ohtabooks.com

 

雁須磨子の描く人たちはみんなやさしい。

出てくる人みんなに幸せになってもらいたいと思う。

 

雁須磨子作品はこちらもおすすめ。

maruttomimikichi.hatenadiary.jp

 

 

 

 

今週のマンガ

今週紹介するマンガは、常喜寝太郎『着たい服がある』。

 

着たい服がある(1) (モーニング KC)

着たい服がある(1) (モーニング KC)

 

大学生のマミは、背が高く、クール系の服が似合う女性。

しかし、マミが本当に着たい服はロリータ服だった。

周囲からの期待に応え、人の目を気にするマミにとってロリータ服を着たいという願望は最大の秘密だった。

そんな時、バイト先に小澤という男性が姉妹店のヘルプとして入ってくる。

イケメンでおしゃれな雰囲気を出している小澤。

しかし、彼の私服は誰もが目を疑うほど派手だった。

そんな彼を見て、自分も着たい服を着たいと思うようになったマミは、勇気を出して、ロリータ服を着る。

本当の自分になったマミを待ち受けるものとは。

 

社会・家族・友人からの目を気にしながら本当の自分になることは簡単なことではない。

実際、マミや小澤に向けられる目は冷たいものばかり。

それでも自分が着たい服を着て、自分が幸せだったらそれでいいのではないかと思える。

 

これからマミはたくさんの目と戦わなければならない。

彼女の戦いを見守るためにも、続きを読んでいこうと思う。

着たい服を着ることで得られる幸せを私も感じたい、と強く思わせてくれる作品。 

 

 

今週のマンガ

今週紹介するマンガは、高松美咲『スキップとローファー』。

 

スキップとローファー(1) (アフタヌーンKC)

スキップとローファー(1) (アフタヌーンKC)

 

 石川県の田舎から東京の進学校に首席入学した岩倉美津未(いわくらみつみ)。

自信満々で入学式に臨んだが、迷子になり、朝のラッシュに巻き込まれ、入学式に遅刻。

駅のホームで落ち込んでいた美津未に声を掛けたのは、同じく入学式に遅刻していた志摩聡介。

2人はダッシュで入学式に向かう。

なんとか間に合った美津未だったが、次々と問題を起こしてしまう。

でも、美津未は不思議と周りに影響を与えていく存在になる。

 

頭が良くて、自分ではしっかりしていると思っている美津未。

しかし実際は、空気を読むことができない、天然、鈍感で周囲をハラハラさせることばかり。

だけどそんな美津未に個性豊かなクラスメイトたちは次第に感化されていく。

 

このマンガかなりおもしろかった。

美津未のキャラクターが最高。痛いわけじゃなくて、悲観的じゃなくて、友達思いで、いつも一生懸命で見ているだけで和む。

美津未と出会ったことで、少しずつ周りが変わっていく過程も丁寧に描かれている。

早く続きが読みたくて、2巻が待ち遠しい。

ぜひ読んでもらいたいマンガ。

 

 

 

5月に観た映画

5月に観た映画の備忘録。

 

1. 『ピッチ・パーフェクト

 

 

2. 『バーフバリ 伝説誕生』

 

 

3.『エリン・ブロコビッチ

 

 

4.『マイ・ブルーベリー・ナイツ

 

 

5.『バーフバリ 王の凱旋』

 

 

6.『ネオン・デーモン

 

 

7.『パプリカ』

 

 

8.『もらとりあむタマ子

 

 

9.『スポットライト 世紀のスクープ』

 

 

10.『南瓜とマヨネーズ

 

 

11.『ダンプリン』

 

 

12.『幸せの教室

 

 

13.『疑惑の影』

 

 

14.『世界中がアイ・ラヴ・ユー』

 

 

15.『リトル・ミス・サンシャイン

 

 

16.『百万円と苦虫女

 

 

17.『ラスト・サマー〜この夏の先に〜』

 

 

18.『フランシス・ハ』

 

19.『恋愛準決勝戦

 

 

20.『紳士は金髪がお好き

 

 

21.『失恋からの立ち直り方』

 

 

22.『この場所からもう一度』

 

 

23.『タロットカード殺人事件

 

 

24.『舞台恐怖症』

 

 

25.『アルゴ』

 

 

26.『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

 

 

27.『二重生活』

 

 

28.『お嬢さん』

 

 

ほぼ1日1本のペースで映画を観ていた。

たくさん観れば観るほど世界が広がる気がするので、これからも観るぞ。

 

 

 

 

5月に読んだ本

5月に読んだ本の備忘録。

 

1.小野不由美『月の影 影の海』(上)

月の影  影の海 (上) 十二国記 1 (新潮文庫)

月の影 影の海 (上) 十二国記 1 (新潮文庫)

 

 壮大なるファンタジーの幕開け。

ごく普通の女子高生、陽子はある日金色の髪の男に海の向こうの世界、「十二国」へと連れ去れれる。

次々に襲いかかる妖魔との戦い。

信頼していた人からの裏切り。

陽子はギリギリの精神状態で元の世界に帰るために旅を続ける。

彼女を待ち受ける運命は何なのか。

 

 

2.中村淳彦『東京貧困女子。』

東京貧困女子。: 彼女たちはなぜ躓いたのか

東京貧困女子。: 彼女たちはなぜ躓いたのか

 

 感想はこちら。

maruttomimikichi.hatenadiary.jp

 読んでよかったノンフィクション。

 

 

3.小林エリコ『わたしは何も悪くない』

わたしはなにも悪くない

わたしはなにも悪くない

 

 感想はこちら。
maruttomimikichi.hatenadiary.jp

 この本を書いてくれた小林エリコさんに感謝しかない。

 

 

4.小野不由美『月の影 影の海』(下) 

月の影  影の海 (下) 十二国記 1 (新潮文庫)

月の影 影の海 (下) 十二国記 1 (新潮文庫)

 

 心も体も傷だらけの陽子の前に現れたのは、敵か味方か。

街を転々としながら新たな出会いを経て、陽子は次第に自分の運命に近づいていく。

その運命を知った時、陽子が選ぶ答えは。

 

 

5.青崎有吾『早朝始発の殺風景』

早朝始発の殺風景

早朝始発の殺風景

 

感想はこちら。

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 青春連作短編ミステリ。

久しぶりのミステリだったけど、おもしろかった。

 

 

6月に読んだ本は計5冊。

十二国記」の世界に足を踏み入れたので、秋の新刊発売までに既刊を読み終わりたいな。